のだっちの部屋

オーバーホール

2025.10.26

RB26エンジンオーバーホール リン酸マンガン処理

 こんにちは。のだっちです。

昨日・本日と雨が降っていて少し肌寒い。もう半袖だけでは寒い季節になりましたね。気温が下がってくると「今シーズンの積雪はどうだろう???」と気になります。今シーズンは、ブリジストンタイヤやヨコハマタイヤなど新しいスタッドレスが発売されましたので、これからスタッドレスを購入される方は新商品も検討しながら、早めのご購入・冬準備をおすすめ致します。少しでも安くスタッドレスタイヤを購入したい場合は「早期割引き」が適用される期間中がイイですよ!!それと、スタッドレスタイヤに履き替えをされる方も、11月下旬以降は「ハイシーズン価格」に変わってしまいますので、こちらも早めに交換をおすすめ致します。雪降った時に履き替えでは「価格は高くなる」「待ち時間が長い」・・・とデメリットしかないので、、、、

それでは、本日のブログの紹介です。
引き続きRB26エンジンオーバーホールの紹介です。RB26エンジンも、初期のエンジンだと既に30年以上経ちます。劣化したから交換・・・とは簡単にいかないRB26エンジン。と言う事も踏まえ、今回のRB26エンジンはホーニング・上面面修正は勿論の事、少しでも錆対策・耐久性向上させる為シリンダーブロックを「リン酸マンガン処理」を施しました。リン酸マンガン処理、別名をニューブライト処理とも言われており、主に防錆性向上・耐摩耗性向上などが見込まれる処理です。RBエンジンは鉄のブロックの為、普段のメンテナンスしだいではウォーターライン内部が錆てしまい、過去にあまりにも錆過ぎてヒーターが全く効かなくなってしまった・・・と言う車両もありましたので、少しでも対策できるようにと言う理由で処理を依頼しました。
RBエンジンも「旧車」の部類に入ってきておりますので、これからエンジンオーバーホールを検討されている方は、こんな加工を施すのも選択肢ではアリ!?なのではないでしょうか。。。。
(気になる方もいると思いますのでお伝えしますが、処理をおこなったブロックは全体的に艶消し黒のブロックになります。)

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

2025.10.24

RB26 エンジンオーバーホール シム調整

 こんにちは。のだっちです。

先日、年に一度の「自分テスト!」(健康診断の事)の結果が出ました。結果はなんと!!B判定!!歳取って衰えてきているのに、食事に関しては「中学生!?」ばりの高カロリーの物ばかり食べています。いつだか?のマクドナルドのテレビCMで「まだまだビックマックなんてペロりだよ!」って言うCMがあったと思いますが、、、恐らく自分は、、、いい歳して「ビックマック3個ペロりだよ!!ポテト付きでね」(汗)来年は、、、流石に、、、引っかかるかなぁ~!?・・・・さぁ~!どうする!?

それでは、本日のブログの紹介です。
直列6気筒ツインカムエンジン。何気にヘッドの組付け・調整が一番手間・時間がかかる。バルブステムシールを組んで、スプリングシート・バルブスプリング・リテーナーをコッターピンの隙間も気にしながら24ヶ所組付ける。やり慣れていても大変。そして、バルブ・バルブガイドを新品交換、シートカット・バルブすり合わせ・セット長合わせを行っているのと、カムシャフトを社外新品に交換するので、今まで装着されていたシムでバルブクリアランスが合うはずはない・・・エンジン組付けする前に、ヘッドだけの状態でバルブクリアランスをある程度調整しておきます。これまた・・・一度カムシャフトを組むので大変です。しかも、1発でバルブクリアランスは出ないので、何度か同じ作業の繰り返し。でも、この作業がエンジンオーバーホールには大事な作業なので妥協無く終わらせます!!
今回、エンジン耐久性を考慮しカムキャップ・ヘッドボルト・クランクキャップボルトをスタッドボルト化に変更。スタッドボルトにする事でメリットは、熱による耐久性向上・振動などによる緩みづらさ・より均等なトルク管理などなどが向上します。デメリットは、、、もし外す事がある場合、固着で外しにくくなる事!?と、やはり高価な商品なので出費が大きい。。。ぐらいですかねぇ~!?全て強化品にすれば良い訳ではないですが、ネジ1本でも強化になる事もありますので、エンジンオーバーホールのような、1度おこなったら次はない!?ような作業は、多少出費が増えても妥協しない方が良い場合もあります。もちろん!!限度はあるので過剰にならない程度に・・・

2025.10.23

RB26エンジンオーバーホール 鍛造ピストン

 こんにちは。のだっちです。

現在、今年最後の「筑波サーキット グリップ走行会」の受付中となります。グリップ上級クラスは、そこそこ受付枠が埋まってきておりますが、グリップ初級クラスの枠は、まだまだエントリー可能です。当社走行会は、初心者大歓迎の走行会となっております。サーキット場を走行していたい!!って方は、サーキットデビューを当社走行会でどうでしょう???もし・・・初めて走行会に参加される方は、ヘルメット・グローブ・長袖・長ズボンは必ず必要です。ヘルメットは「ハンキャップ」はダメ!!グローブは「軍手」はダメですよ。

それでは、本日のブログの紹介です。
先日もお伝えしましたが、RB26エンジンオーバーホールを引き続き紹介したいと思います。コンロッド・ピストンの重量バランス調整も終わり、コンロッド・ピストンの組付けをおこないます。ピストン・コンロッド共に取り付け方向がありますので、組付けする際は注意が必要。もし間違って組んでしまうと・・・ピストン下側でオイルジェットに当たってしまう可能性があります。クランクキャップやカムキャップなども、取り付け方向が決まっており、適当に組付けするとエンジンブローに繋がりますので注意!!(昔、プライベーターの方が個人でエンジンオーバーホールして直ぐにエンジンブローしてしまった車両の点検をした事がありますが、カムキャップはIN側EX側関係なく取り付けされていたり、クランクキャップも前後違かったりして組んでいたのもありました。。。)因みに今回組付けするピストンは・・・HKS製鍛造ピストン86φ(ノーマルサイズ)となります。

2025.10.19

RB26エンジンオーバーホール

 こんにちは。のだっちです。

あんなに暑かった真夏の暑さも、一気に涼しい季節に変わりましたね。半袖なのか?長袖なのか?それとも、、、上着を羽織る必要があるのか?で迷う季節です。休みの日に自宅では早々にコタツを出して冬準備をしました。皆さんは冬準備始めましたか???

それでは、本日のブログの紹介です。
RB26DETTエンジンのオーバーホールです。コンロッド・ピストンの重量合わせから始めました。今回計測したコンロッド、純正品の割には優秀で、コンロッド6本の誤差が約1グラムずれで収まっていましたので、重量合わせはいつもより樂でした。(SR20エンジンなんかは酷いと3グラム以上ずれている物も・・・)
ピストンは社外鍛造ピストンでしたので、ほぼズレなし!!重量合わせてピストン・コンロッドを組み込みます。

2025.05.05

S15シルビア エンジンオーバーホール

 こんにちは。のだっちです。

本日はこどもの日。天気もよく絶好の行楽日和となりました。これだけ天気が良ければ、皆さん・・・お出かけしちゃいますよね!?っと言う事で、お店は平日並みのご来店客数。。。毎年、ゴールデンウィークの終盤は「暇・・・!!」になっちゃうんですよねぇ~(汗)オイル交換などの軽作業は、すんなり作業に入れる可能性が高いので、ゴールデンウィーク中にオイル交換はどうですか???

それでは、本日のブログの紹介です。
ムーヴのKFエンジンオーバーホールと同時に作業しておりました、S15シルビア・SRエンジンのオーバーホールです。
こちらもエンジンオーバーホールは完成し、現在エンジンルームの清掃・パワステ、エアコン関係の部品交換をしている最中で、準備が出来しだい乗せる予定となっております。
エンジン自体の仕様は、今回はほぼノーマル+α程度のノーマルにこだわった仕様となります。オーバーホール前は、走行距離20万Kmオーバーのエンジンで、内部は「もう少しオーバーホールが遅れたら、エンジンブロー???」になっていたかもしれないぐらいの状態でした。
エンジンオーバーホールをご依頼頂いた皆様と同じで、今回も「ネジ1本!!」から綺麗に洗浄し、エンジン自体どこに触れても手が汚れないぐらい綺麗に製作させて頂きました。
毎回ですが・・・出来上がりのエンジン・・・お客様には申し訳ないですが、、、このまま展示しておきたいくらい、作っている側も愛着がわくほどの気持ちでオーバーホールさせてもらってます。
エンジンオーバーホールを検討されている皆様、、、当社にご依頼お待ちしております。

2025.05.04

LA100Sムーヴ エンジンオーバーホール

 こんにちは。のだっちです。

ゴールデンウィークも後半になりました。比較的に天気の良い日が多く、出かける方が多いのではないでしょうか???
YMS店舗はゴールデンウィーク中も営業しておりますので、時間のある方は車両メンテナンスにご来店下さい。

それでは、本日のブログの紹介です。
先日紹介しました、LA100SムーヴのKFエンジンオーバーホール、本日エンジン始動しました。
今回エンジンオーバーホールした理由は、、、
1:オイル交換後、約2ヶ月でオイルが減ってしまう。
2:走行中アクセルを入れると「カタカタ音」がエンジン内部からする。
3:ブーストをかけて乗ると、マフラーから少し白煙が出る。
このような症状があったのでエンジンオーバーホールをする事にしました。
普通は、、、走行距離もそこそこ走っているし、、、エンジン内部の異常だし、、、と言う事で車両を乗り換える人の方が多い!?と思いますが、実は今回のこのムーヴは、個人所有の車なので「治せちゃう???」と思いオーバーホールしてみました。(単に、、、お金が無いだけ(汗))と言う事で、オーバーホールと言っても普段お客様に提供するようなキッチリした内容ではありません。
シリンダーのホーニング・ブロック上面面修正・ヘッド面研・バルブ研磨・バルブすり合わせなど、全て加工業者へ依頼せず「自作!?」作業で組付けております。
オイルが減る・カタカタ音の原因になりそうな消耗品を中心に新品交換しました。新品交換部品は、ピストンリング・メインメタル・コンロッドメタル・タイミングチェーン・チェーンテンショナー・可変スプロケ・各パッキン/Oリングそしてリビルトタービンなどです。
エンジン始動してみると、、、オーバーホール前と比べると「激変!!」なぐらいエンジン音が静かになりました。後は、走行してみてオイルが減ってないか・・・など確認して完全終了となります。
エンジンオーバーホールは何機も行っておりますが、軽自動車の3気筒エンジンは初めてでしたので良い経験になりました。


2025.04.06

LA100ムーヴ KFエンジンオーバーホール

 こんにちは。のだっちです。

今日は長袖を腕まくりし、少し動くと汗ばむ陽気でした。桜が満開な所では、絶好の花見日和だったのじゃないですか!?このまま春らしい陽気が続くといいですね。

それでは、本日のブログの紹介です。
当社では珍しい!?軽自動車のエンジンオーバーホール。車種は、ダイハツLA100SムーヴのKFターボエンジンです。オーバーホールとなるキッカケは、「エンジンオイルが1ヶ月ぐらいで減ってしまう」「アクセルを入れるとエンジンからカタカタ音がする」と言う事で、エンジン内部の状況を確認しながら分解していきます。
エンジン内部を確認してみると・・・至る所にスラッジが「こんもり」溜まっています。マイナスドライバーなどで救えるほどこんもり(汗)
バルブフェイス部にカーボンもかなり付着していたので、カタカタ音はバルブクリアランスが広がってしまったせいなのか???また、オイルが減ってしまう原因の一つで、バルブオイルステムシールが完全固着しており、全くシール効果は失ってしまっている状況でした。
さらにブロック側を分解して確認してみると、ピストンのオイルリングが完全固着して動かない状態。オイルが減るもう一つの原因です。さらに、ピストンリングの張力も低下していたので、ピストンがシリンダー内部で首振りが大きかった痕跡が残ってました。ひょっとして!?エンジン内部のカタカタ音は、ピストンの首振りが原因の可能性があります。
ピストンリングを分解してみると、オイルリングのオイル穴がスラッジで完全に塞がっており、ドライバーなどで軽くほじる程度だと全くスラッジが取れる感じがしないぐらいオイル穴にスラッジが溜まっておりました。これらのスラッジが溜まってしまう原因は、おそらくオイル管理不足が原因だと思われます。
その他、カタカタ音が出そうは「タイミングチェーン」や「オイルポンプ」「ウォーターポンプ」なども新品交換する予定です。
どんな車両でも、オイル交換管理を怠るとエンジン寿命も短くなってしまいますので、定期的なオイル交換をおすすめ致します。