行田店のブログ
2021.12.13
レガシィ シフトリンケージブッシュ交換
最近はいろんな理由で自転車通勤
自宅までの距離は近いからいいもののやっぱり寒い
(笑)
自動車通勤してると気が付かない自動車との速度差や坂道での負担など新しい物に気が付きます。
プロのレーシングドライバーでも「コースを歩く事がある」意味がよくわかったであります
そんなわけで本日のエクスプロードな作業のご紹介は
レガシィで「シフトレバーがグラグラする」の修理であります
ギアを入れてる状態で横方向にやたら動く。との事で確認してみると・・・
明らかにリンケージの部分の遊びが大きい。
ご存知のとうりスバルの4WDはインタークーラー外してミッション傾けないと手が入らないし、そもそも横方向のボルトが抜けない
ミッション降ろしの要領で傾けて摘出
すると・・・
ちぎれてるであります
新品と比較するとこんな感じ。
交換すると驚くほどシャキッとしたフィーリングに
リンケージの遊びはシフトレバーまで到達すると余計に大きく感じます。
ここだけの交換でクラッチ交換ぐらいの工賃がかかりますのでクラッチ交換と同時作業がおススメであります
以上、イスタンブール沼尻でした
2021.11.29
86BRZレース 最終戦 富士スピードウェイ 決勝編
お待たせしました続きまして決勝編であります
予選結果は
54号車日比野さん 23番手
53号車沼尻 27番手
175号車 吉田社長 34番手からのスタートであります
勢い余って飛び出たので押し戻される沼尻。
バックギアは禁止なので廣田ギアを使用。
あ
見た事ある人がいる
関係各所全員集合状態
(笑)お客様(エース笠原)がトルクチェックするというなんともレアな状況。
AE86 N1で3年間勝負してもらった廣田選手も応援(見物)に駆けつけてもらえました
トップまでは遠いけど日比野さんまでは3台なので射程圏内。
前夜に
トッチー「翼ちゃんの明日の予定は?」
沼尻「とりあえず1周目で日比野さん抜いてそのまま逃げます
」
日比野さん「いいねー
かかって来いよ
(笑)」
そんなわけで打ち合わせも完璧。
でもYMSカラー同士のクラッシュはさすがに避けなければ・・・(笑)
フォーメーションラップをこなします。
沼尻はフォーメーションラップでは極端にタイヤを発熱させません。
もちろんドライバーとタイヤによって好みは分かれる所・・・
最後の86BRZレースがスタート
日比野さんはミスなくスタートを決める
沼尻は少し回転が犠牲になった感触があったので本能的にクラッチを蹴る
・・・・すると結果的に好スタート
(笑)
日比野さんは1コーナーはアウト側からでAコーナー狙いかな?
沼尻はスタートで前の車両に並んでいたのでほぼ真ん中のラインで内側の車両を抑えて同じくAコーナー勝負
日比野さんはAコーナーで前の車両のイン側を死守
だがしかし
外側の車両もインに寄せてくるので行き場がなくなってショートカット防止のゴム製ポールを轢く
(笑)
前夜に言われていた
トッチー「てっちゃん、出来れば車ぶつけないでね
」
トッチーのお願いが日比野さんの頭をよぎる
通常、Aコーナーは単独だと4速進入でありますが2台並んでいるので3速に落として進入。
予定どうり2台オーバーテイクに成功・・・したでありますがアクセルONと同時に盛大にリアがスライド
(笑)
100Rでいよいよ日比野さんの後ろについた
やっぱりごちゃごちゃしているヘアピンに進入
前では〇橋レーシングばりの片輪走行してるマシンも
ここから今回の唯一の盛り上がりであります。
ヘアピンのごちゃごちゃで集団のスピードが落ちる・・・
日比野さんは寄せてきたマシンを大きく避ける
そのスピードが落ちた集団にスピードに乗った沼尻が突撃
日比野さん抜いた
このまま行けば前夜の予定どうり
と、思ってたのもつかの間、左からゴン
・・・・・
直進していただけなのに左側からぶつけられた
沼尻「もう引かねーぞ」
初めて「スイッチ」が入ったと自覚しました。
毎回恒例の事故多発コーナー、1周目の「ダンロップコーナー」へなんと4ワイドの2列(4台横並び状態の前後2列)の真ん中でコーナーに180キロで突っ込む
ブレーキ勝負
・・・・・・・行けた
と思った瞬間、前の車にミサイル状態で突撃していく後方からのマシンが

沼尻の前のマシンを2台吹っ飛ばし、吹っ飛ばされたマシンが沼尻にピンボール状態で飛んでくる。
よけきれずに左前がヒット
避けるとさらにその前でスピンが一台
さらに避けて何とか流れに乗る・・・
1台分後ろを走っていた日比野さんはとっさの判断でグラベルをショートカット走行
事なきを得ると同時に沼尻の前に舞い戻ってくるという荒業を披露
やっとの思いでたどり着いたホームストレート。
もう一度日比野さんにアタックしようとアクセル全開
・・・・・あれ?ストレート遅くない?
日比野さんどころか後ろが徐々に迫ってくる・・・もしかして結構フロント壊れてる?
自分では確認のしようがないため黒旗が出ない事を祈る・・・
でも気のせいかな?ボンネットちょっと上がってない?
日比野さんは順調に前のマシンに追いつき順位を上げようと抜きにかかる。
沼尻はなぜかストレートスピードが伸びずにひたすら後ろを抑える展開。
こう着状態のまま残り1周
ここで日比野さんに悲劇が
なぜか4輪フルロック
そうですABS誤作動です。
アクセル全開+スライド+ゼブラショートカットで出やすい86BRZ特有の現象であります。
TRC警告灯が点灯しブレーキバランスが狂うため簡単にロックします。
何とか日比野さんの足技でロックを回避するもブレーキ勝負はとてもじゃないけど出来ない・・・
対策は一度イグニッションをOFFにする事。・・・・レース中にやったらポジションダウンは必須

沼尻はなんとか抑えていた後方車に1コーナーで刺される
Aコーナーからダンロップまで横並びで粘る
プリウスコーナーでなんとか元のポジションを死守
激闘の末フィニッシュ
54号車 日比野さん 17位フィニッシュ
53号車 沼尻 20位フィニッシュ
175号車 オープンBレース 4位フィニッシュ(無傷)
となりました。
これではストレートが伸びないであります
ヘッドライトも割れてるのでその空気抵抗の増大は凄まじいもの。
おまけにボンネットも上がっているのでダウンフォースも増し増し。
いやー初めてレース中に形が変わるほどぶつかりました。
これでこの型の86BRZレースは終わり。
来年からは新型の車両にスイッチとなり、あらたなシリーズが開幕となります。
チームYMSも新型を買う予定はまだないのでこれでひと段落です。
まずは過密スケジュールの中、準備もままならずに急遽ドライバーを務めて頂いた日比野哲也選手、本当にありがとうございました。
「難しいけど楽しかった
また乗りたいです
」とのコメントを頂きこちらも満足です。またよろしくお願いします。
沼尻はこのレースをもちまして公式レースを引退とさせて頂きます。この86BRZレースと共に身を引きたいと思います。
モータースポーツをはじめて10年。栃本社長に声をかけて頂き、公式レースに参戦して5年。
SCCN AE86 N1レース
2017シリーズチャンピオン
2019シリーズチャンピオン(全戦ポールトゥウィン)
優勝回数 8回
2021 TGR 86/BRZレース クラブマンシリーズ エキスパートクラス 最高位 第10位 (シリーズポイント獲得)
の功績を残すことが出来ました。
栃本社長を初め、YMSレーシングチームの皆様、YMSスタッフの皆様、家族の皆様、ご協賛頂いた関連メーカーの皆様、そして共にしのぎを削って戦って頂いたドライバーの皆様、全ての皆様に心から感謝いたします。誠にありがとうございました。
嬉しい思い、悔しい思い、大変な思い、言葉に出来ないほど沢山経験させて頂きました。
一生忘れられない経験と思い出になりました。今後はお客様のサポート、レース活動に足を踏み入れる皆様の窓口になれるような体制とレース活動で得た技術・知識を使ったアドバイス・レクチャーに務めさせて頂きます。
沢山の皆様のご協力・ご支援、今まで本当にありがとうございました。
YMS行田店 沼尻 翼
2021.11.26
86BRZレース 最終戦 富士スピードウェイ 予選編
YMS秋のキャンペーンも11月末までとなりました
内容は過去の記事「キャンペーン情報」をご確認ください。
現在、駆け込み需要が急増しています
今月末までのご注文まで有効なので考えている方はお早目に店頭までお願いします。考えてない方も一度店頭までご来店下さい
そんなわけで本日は予選編
朝一でブレーキパッド、ローター、エア抜き、オイル交換をこなし決勝に臨みます。
54号車日比野さんはトッチードライブの予定だったので3日間快適レース仕様。
53号車沼尻はリスクを背負ってでもタイムに繋げる大変仕様であります。(笑)
何が違うかと言うと「使用オイル」が違います。沼尻がオイルメーカー・モティーズさんの担当、☆さんとテストを繰り返してチョイスしたオイルを使用します。
簡単に言うと30分しかもたない仕様であります。
どうもたないかというと全開走行30分以上は物理的にエンジン・ミッション・デフが壊れる可能性がある事。
そこまでしてオイルのフリクション(抵抗)を少なくするの
と聞かれますが86BRZレースのレーシングカーはほとんどそのリスクを背負ってアタックしております。
つまり沼尻がフリクションが少ないオイル入れてもアドバンテージがとれるわけではなくイコールコンディションに近づくだけであります。
「0.1秒稼ぐ為ならなんでもやる」それがレースの世界です。
175号車シティーオート号が参戦するオープンクラスは・・・・・なんと69台のエントリー
富士スピードウェイの最大決勝出走台数は45台
つまり予選落ち多数
予選落ちしたマシンは「決勝Bレース」という別枠での決勝レースとなりますが、53号車沼尻と54号車日比野さんが参戦するエキスパートクラスの最後尾についてレースという事になります。
エキスパートクラスは参加台数39台。つまりオープンクラスのBレースは6台のみ。
オープンクラスの予選が開始
快調にフルアタックを続ける175号車吉田社長
・・・・・・・あ
Bレースだ
予選落ちは免れたものの残念ながら2′08″446で48位で通過
セーフ
続いてエキスパートクラスであります
出走前に写真を自撮りする余裕の日比野さん
奥の沼尻は笑っていますがマスクの中は笑う余裕がありません
毎度おなじみの待機中
そしてコースオープンと同時に予選スタート
日比野さんは予選フルアタックを予定。沼尻は決勝を考え2アタックを予定。
富士でありがちな現象でありますがコースインからの1アタック目はリアに熱が入らずAコーナーでリアが大きくスライドする傾向にあるので2アタックにしました。
・・・・だいぶ路面がトリッキー
1アタック目の感想としては練習日よりアクセル開度が下がるくらい路面が難しい。
タイムは2′07″131思ってたよりタイムが上がらん
2アタック目は想定どうりリアタイヤの状態がいい感じ。
でもタイムは伸びない
結果は31台中27位
気になる日比野さんは
フルアタックで2′06″624で23番手
日比野さん「今日の路面ヤバいねー
練習日のほうが全然よかったわ」
そうなんです中古タイヤの設置面積と新品タイヤの状態は良くも悪くも違います。
路面も様々なカテゴリーが走るため1つとして同じ路面状態は存在しません。
いかにそこに合わせるか・・・永遠の課題です。
ですが日比野さんも沼尻も決勝のバトルが得意
ほとんど無傷で帰ることが出来ないこのレース、決勝編お楽しみに

















